気づいてあげよう、そのシグナル
ペットはあなたの大切な家族。人間の言葉を話しません。
でも毎日一緒に暮らしていく中で、気をつけて観察していると、ペットにもいろいろな表情があり、しぐさや態度で私たち人間にたくさんのシグナルを出して語りかけています。
動物が発しているちょっとしたサインに気をつけてケアしてあげることが日ごろの健康管理につながります。
食欲がない、咳をする、散歩に行きたがらない、急に体重が減ったなど、もしかしたら病気の兆候かもしれません。
近頃なんだか元気がない、ご飯もよく食べるし散歩も行くのにどうもいつもと様子がおかしい、など毎日一緒に暮らす飼い主だからこそ気づいてあげられるほんのわずかな変化が重大な病気の早期発見につながることもあります。
ちょっとでも様子がおかしいと思ったら、まず、お気軽にご相談下さい。
よくある質問
お電話でもご相談を受け付けていますが、お電話では一般論でしか回答できません。
気になる症状、不安な症状がある場合、来院されることを強くおすすめします。
Q.避妊手術について教えてください。
A.犬も猫も1泊2日の手術になります。
全身麻酔をかけ、開腹して卵巣を摘出します。
子どもを産ませる予定がなければ、早いうちに手術することをお勧めします。
生後6ヶ月を過ぎると、いつ発情がきてもおかしくありません。特にネコちゃんの場合は、2週間ほど続く発情をシーズン中に何度も繰り返します。
そのたびに大声で鳴いて落ち着きがなくなったり、家中にマーキングするなどの発情行動を示します。これは飼主にとってもネコちゃん自身にとっても大変なストレスです。
望まない妊娠で不幸な子犬・子猫を増やしてしまうことや、将来かかる可能性のある乳腺腫瘍・子宮蓄膿症などの病気を防ぐ意味でも、当院では避妊手術は必要と考えています。
もちろんこれは、絶対ではありません。全身麻酔をかけ、開腹する手術にはリスクも伴います。
あなたのペットにとってなにが大切かを考え、ご家族でよく相談して決めてください。
Q.去勢手術について教えてください。
A.犬も猫も1泊2日の手術になります。
全身麻酔をかけ、精巣を摘出します。
性的に成熟すると、男の子の尿は臭いが強くなり、発情した女の子に反応するようになります。
マーキング行動も生後半年くらいからはじまります。
手術により、室内でのマーキングがかなり抑えられ、尿の刺激臭も弱くなります。
犬では、肛門周囲腺腫や前立腺肥大などの病気の発症率が低くなります。
オスとしての本能に起因する問題行動を回避するには、生後5~6ヶ月で手術することをお勧めします。
Q.室内犬でもフィラリアの予防は必要なの?
A.結論から言うと、必要です。
室内犬でも、お散歩やトリミングなど外出の機会はあります。
室内に蚊がまぎれこむいこともあります。蚊に刺されることを100%防ぐことはできません。
蚊に刺されたときにフィラリアがわんちゃんの体の中に入る機会が絶対にないとは言いきれないのです。
フィラリアは予防で確実にわんちゃんを守れる病気です。
感染してから後悔することのないよう、きちんと予防してあげたいですね。