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せじま動物病院

気象病~眼振・てんかん・斜頸~

台風の季節ですね。この時期、てんかんの発作が増えたり、急に眼振や斜頸になる子が多くなります。

台風の影響で気圧の変動が大きくなるからです。こういう天気に左右される症状を気象病とか低気圧症候群といいます。

ヒトでも低気圧になると頭痛がしたり怠くなる人がいますよね。ペットも同じです。

その理由は3つあります。①気圧の変化が体に影響する②酸素濃度が体に影響する③陰陽バランスが体に影響する

①生体の細胞は気圧に押されています。この押される力が急激に変わることで細胞内の水分バランスが崩れて頭痛やめまい、下痢や嘔吐などの症状が出やすくなります。

②低気圧は地球上の大気を上に吹き上げます。そのため地表の酸素が少なくなり、怠くなったりやる気がでなかったりします。また、上に吹き上げる力で体内の気も上にあがっていくので、のぼせたり、頭痛やめまいなどの症状が出やすくなります。

③低気圧は陰陽の「陰」にあたります。雨や湿気も「陰」にあたります。低気圧が近づくと外界の陰の気が強くなります。そのため、体の中の陽気が不足している人や動物は身体の外の「陰」に対抗できなくなり、体内の陰陽バランスが崩れて陰が強くなります。すると、水分の循環が悪くなり、めまいや眼振、てんかん、斜頸などの症状が出やすくなります。

こういった気象病は鍼灸と漢方の治療が向いています。身体の陰陽のバランスを整えたり、水分代謝を調整することで、改善が早いです。特に、高齢動物のてんかんや前庭疾患は、気血不足や陰陽バランスの乱れが原因であることが多いので、西洋薬で治療しても何度も繰り返したりします。鍼灸と漢方を組み合わせて治療していくうちにてんかんの頻度が少なくなったり、飲む薬の量を減らすことができます。ペットのこんな症状でお悩みの方、当院にご相談ください。

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